お出かけ日和が続くゴールデンウイーク後半戦。山陰各地の観光地も連日大にぎわいです。
そして、多くの観光客の来県にともない宿泊業も大忙し。ただそこにはある困ったこともありました
記者 入江直樹
「警備員さんによると、きのうは9時半に満車になったそうですが、けさは8時でこの状態だそうです」
島根県出雲市の出雲大社神門通り。
駐車場は県外ナンバーの車で満車状態となり、4日も大勢の観光客でにぎわっていました。
観光客(福岡から)
「天気も良かったんで、すごい楽しもうと思ってます」
観光客(広島から)
「日帰り旅行と、あとバーベキューとかですかね。家で」
「家族全員で遠出できるのはうれしいです」
以前の活気が戻った神門通りを見て、地元の人も頬を緩めます。
ひらの屋 平野顕久店長
「今年は結構コロナ禍前に人の数としては戻って来たかなと。本当に苦しかったので、ここから挽回して頑張りたい」
この店では去年より4割ほど仕入れを増やして連休を迎えましたが、売れ行き好調!関係者は、今後の夏休みや神在月に向けても期待を寄せていました。
戻って来たにぎわい…、旅館やホテルも満室状態です。
米子市皆生温泉にある旅館「皆生グランドホテル天水」。
こちらでは、去年のゴールデンウイークは6割の予約率でしたが、今年は期間中ほぼ満室に。中四国や関西からの客に加え、九州や関東、海外からの客も増え、売り上げはコロナ禍前と同じ水準へと回復しました。
しかし、諸手を挙げて喜べる状態ではないと言います。
皆生グランドホテル天水 松永隆 支配人
「私たちの業界は、人手不足が深刻な悩みになっております」
人手不足。
コロナ禍では提供する客室を減らしたり週末のみの営業にするなどしたため、従業員の勤務時間が少なくなり、パートを中心に10人ほどが辞めたといいます。
予約の急増を見込み、人材確保に乗り出していましたが…。
皆生グランドホテル天水 松永隆支配人
「人手を取り合うみたいな形になっておりますので、(働き手が)なかなかお越しいただけないと。ご希望に添えるご予約を承ることができない状況になっております」
求人を出してもなかなか応募がこず…、だからといって時給を上げるにも限度があります。
旅館では、食事の用意が不要な素泊まりの予約の割合を増やすなどして対応しているといいます。
皆生グランドホテル天水 松永隆支配人
「夏休みもすぐ目の前に近づいておりますので、何とかいろんな手を使って(人手不足を)少しでも解消できるようにしてお客様の迎えをしたいなと思っております」
賑わい回復にあわせ人手不足をどう解消していくか、対策が求められています。