世界的な小麦価格の高騰が「ラーメン」を直撃しています。
麺の原材料、小麦の値上げで厳しい経営が続いていますが、悲鳴を上げている原因は、それだけではないようです。

島根県松江市内のラーメン店「ラーメン長さん」。

一番人気の塩ラーメンをはじめ、定番のラーメンから、抹茶風味ラーメンなど、20種類もある豊富なメニューが人気の店です。

その、すべてのラーメンでなくてはならない材料が「麺」。
小麦価格の高騰により苦しい状況が続いていますが、ラーメン店が悲鳴を上げている原因は他にもあるようです。

ラーメン長さん 長田務 店長
「小麦をはじめメンマ、モヤシ、チャーシュー、それを巻く糸から、油、全部上がってますね」

麺だけでなく、メンマやモヤシ、玉ネギ、ラー油、はたまた割り箸やチャーシューの糸まで値段が上がっているといいます。
値上げの波はチャーシューの糸にまで

ラーメン長さん 長田務 店長
「このたび100円、値上げをさせていただきましたけど、その分、上がる速さが速すぎて…
やはりガス、とか電気とか、みんな上がってきてますね」

長年据え置いてきた料金ですが、この4月、ついに100円値上げしました。
しかし、燃料費まで上がり、それでも追いつかないと言います。

ラーメン長さん 長田務 店長
「お客さんは戻ってきましたけども、物の値段の上がり方が、はっきり先が読めない状態ですね。やっぱり、これ以上上げると、お客さんにご迷惑掛かるもんで、ギリギリで」

ウクライナ情勢もあり、小麦価格はさらなる値上がりも予想されていて、ラーメン店の厳しい経営が続きそうです。