島根大学の新入生を対象に、松江市営バスの無料チケットが配られました。
新入生にとっては嬉しいプレゼントですが、その狙いとは?

入江直樹 記者
「こちら、松江市営バスに4回ただで乗られるんだそうです。どうしてそんなことをして下さるんでしょう?」

ただしこの春、島根大学に入学した新入生限定のサービスです。
4日の入学式の後のガイダンスで配られたのがこちらのパンフレット。4回分の無料チケットのほか、大学周辺の路線図や飲食店などの紹介。そして、松江市内のバスの乗り方が説明されています。

松江市交通局 佐藤広樹 課長
「実はすぐそばにバス停もあり、いろんな所に行けると。あっこれは便利だねということで体験して頂いてですね、卒業するまでの間、市営バスのファンになって頂いて、使って頂ければと。」

島根大学の新入生の7割以上は、松江市以外から来ているということで、バス利用を促したいという狙い。学生からの発案で実現しました。

コロナ禍で市バスの乗客は一気に25%ほど減って、それ以前の水準には回復していません。
特に定期券以外の利用客が大きく減っていて、長い目で乗客数回復を図るべく、若い世代からバス利用の予備軍を育てようという作戦です。

島根大学の新入生
「ここら辺は本当、バスとかに乗らないと移動できないんで。かチャリか。分かりやすいですし、割と近い間隔で止まってくれるので良いですね。」

島根大学の新入生
「あんまり(バスは)乗ったことないです。友だちとどっか行く時とかに使ってみたいなと思ってます。」

学生も歓迎のこの作戦。
新たなバスファンの獲得に期待がかかります。