鳥取県東部、中部に続き西部でも閉店の可能性です。
JA鳥取西部が、県西部で展開するスーパー「Aコープ」全4店舗について、閉店も視野に今後の対応を検討していることが分かりました。

記者 土江諒
「鳥取県西部で4店舗を展開するAコープは、今後閉店も視野に検討していくことがわかりました」

JA鳥取西部が展開するスーパーマーケット「Aコープ」は、「よどえ店」、「大高店」、「みぞくち店」、「名和店」の全4店舗で、JAの子会社・鳥取西部ジェイエイショップが運営しています。

JA鳥取西部によりますと、大手スーパーやディスカウントストアなどの出店が相次いだことや、利用者の高齢化などから売り上げが低迷し、今年1月末までの1年間の営業損益は、約1600万円の赤字だったということです。

JA鳥取西部では、今年2月~7月末までの上半期の経営状況を見極めた上で、閉店も視野に最終判断するということで、4月28日に開かれる通常総代会で組合員に諮るとしています。

こうした中…。

記者 土江諒
「こちらのAコープ名和店、近くにスーパーはないということで、買い物難民が生じる恐れが出てきています」

買い物客
「いやー、困りますよ。私はまだ車に乗れますからいいですけど、車に乗られん人は大変ですわね」
買い物客
「いやーちょっと困るね。ここしか行きてないけん。もう私は車に乗れんだけん。甥にのせてもらって来とるもんでね」

国道9号沿い、大山町役場の隣にある「Aコープ名和店」。
旧名和町内で唯一のスーパーで、周辺には車で約10分の距離にスーパーがありますが、歩いて行くにはかなり距離があります。

買い物客
「たばこがない時、前に車出せてた時はローソンまで行きよったけど。(徒歩移動の今は)ここがあるもんだからね、便利だなーって思って。いやー、なんとか置いといてよ」

鳥取県内のJA系スーパーを巡っては、東部の「トスク」9店舗、中部の「Aコープ」4店舗が、今年度中に閉店される方針が示されています。

一方、島根県内のAコープについては、Aコープ西日本によりますと、現在閉店の検討などは行っていないということです。