総事業費およそ150億円を超える新しい松江市役所が動き出します。第1期棟の工事が終わり、30日、その内部が公開されました。注目は2階のテラス。市民が自由に散策できる絶景スポットとなっています。
木谷茂樹 記者
「眺めが最高です!宍道湖を一望できるこちらの場所は、カフェやレストランなどではなく、松江市役所の新庁舎の2階部分です」
5月8日の供用開始前に公開された松江市役所新庁舎第1期棟。
地上6階・地下1階。高さおよそ27メートルで、免震構造となっています。
松江市新庁舎整備課 高見保志 課長
「市民の皆様にとって親しみのある使いやすい市役所というのが特徴」
1階部分は市民サービスを行う市民課や保険年金課が置かれ、天井には地場産木材が使用されています。
そして、注目は2階です。
木谷茂樹 記者
「2階のテラス部分は市役所屋外から階段でつながっています。市民の方も利用できるテラスとあって、散歩の途中にも立ち寄ることが可能です」
市民も利用できる2階のテラス。宍道湖の新たな夕日スポットになること間違いなしです。
市には今後、「新庁舎みんなのトライアル」と題し、テラスや一部の会議室を民間企業などに利用してもらう計画もあるそうです。
松江市新庁舎整備課 高見保志 課長
「外から直接階段でテラスに上がっていただけます。朝も早めから開けますので、朝日がとてもきれいに見える場所でもあるので利用していただければと思います」
一方で新庁舎をめぐっては、新型コロナ、資材高騰などの影響を大きく受けました。総事業費は当初およそ120億円の試算でしたが、ぐんぐん膨らみ150億円に。最終的には155億円ほどになるともみられています。
松江市 上定昭仁 市長
「今後も物価動向によって資材価格の値上がり等があれば、工事費自体が増額になること、建設事業者からの請求に基づいて検討することはあり得ます」「市民に来てもらい、松江市民である誇りを感じて頂けたり、松江市民である魅力を気づていただく場にしていきたいと思います」
市民の新たな憩いの場。松江市役所第1期棟の供用開始は5月8日です。