4月から島根県松江市と鳥取県境港市を結ぶ乗合型のAIデマンドバスが運行されます。時刻表や決まったルートはなく、事前予約を前提とした県内初の乗合バスサービスで、「AI」と「乗合」をキーワードに地域課題の解決を目指しています。


木谷茂樹 記者
「現在松江市八束地区とお隣の境港市を結ぶバスは1日3本しか運行されていません。しかし、これからはこちらのバスの運行開始によって客の利便性アップが期待されます。キーワードはAIと乗合です。」

4月3日に運行を開始する乗合バスサービス「まつえのるーと」。
島根県松江市八束町全域などと鳥取県境港市を結ぶAIデマンドバスです。

これまでこの区間は、松江市のコミュニティバスが運行していましたが…

八束公民館 池田均 館長
「(コミュニティバスは1日)3便しかないので乗車率も悪く、買い物、病院が行きにくく時間がかかる。」

高齢化が進む中、公共交通の利便性について住民で会を立ち上げ、松江市と連携し、県内初となる乗合バスをスタートさせます。

その利用方法は…

デモンストレーションの様子
「本日のご予約でしょうか?」
「今日の10時55分に八束公民館までお願いしたいと思います。」

時刻表や決まったルートはなく、利用者は専用のスマホアプリか電話で、利用日時や乗車と降車場所を予約。
121か所の乗降場所があり、AIが乗合出来る利用者やルートを割り出します。

運行時間は平日の午前7時から午後6時で、運賃は大人200円、小学生から高校生までの小人100円。予約は乗車の7日前から可能となっています。

松江市 上定昭仁 市長
「全国で地域公共交通についての悩みは共通している。まずは(松江市が)トライアルをすることで中海・宍道湖・大山圏域や全国のロールモデルになるように昇華していきたい。」

AIと乗合で、公共交通の地域課題の解決が期待されます。