「これを食べなければ春が来ない」と言う人も…。
島根県松江市の日本料理店で長年愛される「せいろめし」。中でも人気なのが、シジミやウナギといった「宍道湖七珍」が入ったせいろめしですが、その中である魚がいま旬を迎えています。
記者 木谷茂樹
「『すもうあしこし』の頭文字で知られる宍道湖七珍。代表的な食材といえばこちらシジミなんですが、いまが旬なのはこちらの『し』なんです」

松江市の日本料理店「和らく」。
この店で人気のご当地メニュー、それは…。
料理長
「スズキ・モロゲエビ・ウナギ・アマサギ・シジミ・コイ・シラウオ。ひとまとめにした料理として提供させていただいております」
「す・も・う・あ・し・こ・し」で知られる宍道湖七珍が入った「せいろめし」。
その中でも、2月から4月にかけて旬とされるのが「シラウオ」です。

日本料理 松江 和らく 土井一朗社長
「シラウオの美味しいのが今とれていますので。他では食べられないシラウオ、松江ならではの味を召し上がっていただきたい」
和らくでは、2007年から宍道湖七珍を使ったせいろめしを提供していますが、2月25日からはとれたてのシラウオを使用。地元では「シラウオを食べなければ春が来ない」という人もいるほどです。
2月24日、地元関係者を招いた試食会が行われました。

1杯目はせいろで蒸されたアツアツを、2杯目はシジミ出汁のきいたお茶漬けで味わうのがおすすめです。

試食した人
「(シラウオの)ふっくら感。わさびを付けると格別な味がしてとても美味しかった」
試食した人
「シラウオ大きくてびっくりしました。県外の人は宍道湖といえばシジミのイメージが強いと思うが、七珍あるということで、全国に知れ渡るきっかけになるかなと思う」
日本料理 松江 和らく 土井一朗社長
「季節を感じる食材があることは素晴らしいこと」
アフターコロナで観光誘客が期待される中、ロケーションもさることながら、七珍の宝庫として宍道湖のポテンシャルに期待です。