11月、島根県松江市のゲーム制作者が作ったゲームが、ニンテンドースイッチで発売されました。
豪華声優陣も出演する話題のゲーム、一体どんなものなのでしょうか?
11月17日、ニンテンドースイッチで発売されたミステリーアドベンチャーゲーム「シロナガス島への帰還」。
大富豪の死の真相を解明するため、孤島に渡った私立探偵と天才少女が、怪事件に巻き込まれながらも島から脱出を図っていくというアドベンチャーゲームです。

2017年にコミックマーケットで発売され、個人が制作したゲームとしては異例のおよそ10万本を売り上げる大ヒットを記録したことから、家庭用ゲーム機でも楽しめるよう、ニンテンドースイッチでの販売が決定しました。
その、話題のゲームを手掛けたのが、島根県松江市在住の鬼虫兵庫(おにむしひょうご)さんです。
なんと、これが初めて手掛けたゲームとのこと。

「シロナガス島への帰還」を企画・制作 鬼虫兵庫 さん
「インディーゲームクリエイターというのは、(ニンテンドー)スイッチとかプレイステーションで(ゲームを)出すのが夢というのがあるので、ニンテンドーさんから声をかけてもらったのはとてもうれしかった。頑張ればこういったところまで行けるということで、多少なりとも(インディーゲームクリエイターの)希望の一つになれば。」
そう話す鬼虫さん、実は、元々は小説家を目指していました。
鬼虫兵庫 さん
「大学卒業後は、小説家の人たちと集まって小説を書いたり、自分の小説に自分のイラストをつけて書いたり出したりというのが多かった。文学フリマというイベントがあるんですけど、そういったところで本を出したりした。」

大学卒業後は、仲間と同人誌を発刊したり、小説などの執筆活動に没頭。
その際、イラストやシナリオなど「すべて自分で手掛けたほうが良い」と思い立ち、現在のゲーム制作という形にたどり着いたといいます。
鬼虫兵庫 さん
「イラストレーターさんに頼むと、自分の我を出されてキャラクターデザインが変わることがあったので、僕には合わなかった。自分一人でかけば自分が思い描いたものに近いものが作れるというのが個人製作の強みだと思うので、性に合っていた。」
そして、シナリオ・イラスト・プログラミングまで、全て自身で手掛け完成させたのが「シロナガス島への帰還」です。