アイの願い…「たった1人でも、夜の世界から昼の世界に戻ってくれたら」
「もう1つ教えてやって。夜の世界は哀れな哀れな、哀しい世界。
幸せなんかこれっぽっちもないよ。
傷ついた傷つけられた者同士が寄り添って、助け合うどころかお互いの足を引っ張り、潰れていく世界。
幸せは昼の世界にしかないって。
もしもね、先生、アイの話聞いて、たった1人でも、夜の世界から昼の世界に戻ってくれた子がいたら、アイが生きたって意味があったってことになるよね。
もしもね、先生、アイの話聞いて、たった1人の子でも昼の世界から夜の世界行かない子が出たら、きっとあの世に行って、神様、“アイちゃんよくやったね”って褒めてくれるよね』

これが1つの約束でした。
もう1つは、アイのことを、1つの本として書いてくれということでした。
『いいよ、本に書かれた先生の教えは、読んだ人の心に生き返るんだから』
僕は13年書けなかった。
辛くて辛くて。
13年経って、お父さんのたってのお願いで書き上げました。
約束は2つとも果たしました。
その日から毎週のようにアイの病院行ってました。
でも運命の日が来ました。















