小林健和
「大山観光道路です。これから紅葉シーズンというところですが、すでに葉が変色してしまっているものが目立ちます」

青々とした木々の中に、赤茶色に変色した木々。一見、紅葉のようにも見えますが、実は木が枯れてしまっているのです。

これは、ナラの木が集団で枯れる「ナラ枯れ」と呼ばれる現象。原因は「カシノナガキクイムシ」という小さな虫です。

これは、その虫が木の幹に寄生しようとする瞬間を捉えた映像。1本の木に1000匹以上が集まり、持ち込んだ菌を繁殖させることで、木は"突然死"のように枯れてしまいます。

被害が最も深刻だったころには、大山周辺の民有林で1万本近くが枯れた年もありました。