益田市久城町の「スクモ塚古墳」が、このほど「前方後円墳」であることが確認されました。

益田市の「スクモ塚古墳」は、これまで5世紀前半に作られた60メートルの「円墳」として、国の史跡に指定されていましたが、「前方後円墳」ではないかとする説もあり、議論されてきました。

そしてこのほど、7年にわたる発掘調査の結果、埴輪の製造年から4世紀後半につくられたもので、さらに、築造のされ方などから隣接する四角形の「方墳」と一体化した全長約96メートルの「前方後円墳」であることが確認されました。

10月28日に記者会見した、益田市教育委員会などによりますと、今回の調査により、この地域には有力な豪族が存在し、大和政権との深い関わりがあったと考えられるということです。

益田市では今後、地域住民と協力して「スクモ塚古墳」の保全を図り、学習材料としても活用していくことにしています。