いよいよシーズンが始まった松葉がに。島根県松江市の回転ずし店が採算度外視の大盤振る舞いです。
自ら仕入れて、お客さんに振る舞う。待ちに待ったカニ解禁に、気合が入りまくりの「カニ大将」に密着しました。
巨大な松葉がにオブジェが店のシンボルです。
島根県松江市の回転ずし店「グルメ産直回転寿司 すし博多」。7日のランチタイム、店内は大勢の人でにぎわっていました。

この日、鳥取県境港市の境港で水揚げされたばかりの「松葉がに」をていねいにさばいていくのは、永瀬豊さんです。
グルメ産直回転寿司 すし博多 永瀬豊 代表
「高い鮮魚では原価近い値段で、儲けのないようにするのが博多の価値観ですので、皆さんに喜んでもらうというのが一番です」

永瀬さんは、松江市の繁華街で長らく松葉がにを専門に扱う海鮮居酒屋を営んできましたが、コロナの影響で2021年3月に閉店。
店のシンボルだった巨大松葉がにオブジェとともに、再起をかけて2022年に回転ずし店をオープンしたのです。
この数時間前、永瀬さんの姿は境港にありました。
グルメ産直回転寿司 すし博多 永瀬豊 代表
「始まったねー。皆さんに楽しんでもらう時期が来ました。カニが一番、最高の料理はカニですから。2年間ずっと待ち続けた私はイキイキしています」
初水揚げに合わせて、松葉がにカラーでコーディネートしたという永瀬さん。
仲買人から仕入れた初物の松葉がには、なんと70杯。網を使ってトラックへとカニを移していきます。


永瀬さんの会社は卸業も兼ねていて、市場には50年以上通い続けていますが、2年ぶりとあって、今年は特に気合十分です。
グルメ産直回転寿司 すし博多 永瀬豊 代表
「パチッとして締まりのある身の入った良いカニですね。生きたカニしか買いませんので、刺身にもなるし、全ての面で美味しい」