鳥取県警察本部は13日、去年1年間の遺失物、拾得物の取扱状況を発表しました。中には、かばんに入れた現金334万円や、シカの角の置物を落としてしまった人もいたようです。

鳥取県警察本部会計課によりますと、鳥取県内の去年1年間の遺失物の届出状況は、現金は1億2569万9353円(前年比4.7%減)、物品は4万337点だったということです。

一方、拾得物の届出状況は、現金は7879万3261円(前年比8.3%増)、物品は6万5803点だったということです。そのうち現金は、65.8%が遺失者に返還され、13.7%が拾得者に引き渡され、20.5%が鳥取県に帰属しました。

中でも最も高額だったのが、去年11月下旬、米子市内の店舗で拾得された鞄で、現金334万円が入っていたということですが、拾得されたその日に、遺失者に無事返還されました。

物品は、30.8%が遺失者に返還、22.0%が拾得者に引き渡され、38.6%が鳥取県に帰属、8.6%が廃棄処分となりました。

内訳は、運転免許証などの証明書類・カード類がおよそ2割を占めますが、中にはシカの角の置物も拾得物として届けられていて、これついては、拾得者が所有権を放棄しなかった為、警察で一定期間保管した後、拾得者に引き渡されたということです。

鳥取県警は、まずは落とさないためにも乗り物や店から立ち去る際は、もう一度身の回りの手荷物を確認すること。そして、落とし物をした際は「もう出てこないだろう」と諦めるのではなく、警察署へ遺失物届け出をしたり、拾得されていないかを確認をしてほしいとしています。