鳥取県米子市の市役所本庁舎の敷地が借地状態にある問題で、地権者側が市に対し、売却の条件を提示したことがわかりました。

米子市によりますと、伊木市長と地権者は2月28日に面談し、地権者は、市の要望を誠実に受け止めるとした上で、売り渡す場合の条件を提示したということです。

具体的な内容は明らかにされていませんが、現時点で合意には至っておらず、今後、価格や時期について協議を進めていくということです。

米子市役所本庁舎は1980年に地権者と60年間の借地契約を結び、敷地の約86%にあたる1万4781平方メートルを借りていて、今年度の借地料は約6514万円です。

市は現在の場所で、庁舎を大規模改修する方針で、地権者に土地の売却を求めてきました。

市役所の庁舎改修をめぐっては、4月に行われる米子市長選挙の争点の1つとなることが予想されていて、今後の動向が注目されます。