1960年代に世界中を熱狂させたイギリスのロックバンド・ビートルズ。
24日、鳥取県米子市で、これまで非公開だった初来日の際の秘蔵映像が公開されました。
熱狂の裏側で起きていたこととは。
公開されたのは、35分40秒の音声のないモノクロ映像。警視庁が当時の警備状況を撮影したものです。
これは、NPO法人「情報公開市民センター」が、2015年に警視庁に対して情報公開請求した結果、開示された映像です。24日、米子市で開かれた全国オンブズ米子大会で初公開されました。
映像には「ビートルズはファンの方とは会いません。すぐおかえり下さい」と書かれた看板や、ボートで近づこうとするファンを想定し警備艇を配備する様子など、警備側の様々な映像が記録されています。
一方、ファンの姿も撮影されていて、涙が止まらない女性たちや、うちわではなく、なぜかズボンでビートルズ愛を表現する人まで。ビートルズ来日に日本がいかに熱狂していたかがうかがえます。
今回開示された貴重な資料。
しかし、個人情報保護の観点で、メンバー以外の顔にはモザイクがかけられています。
情報公開市民センター 新海聡理事長
「情報のおかしさ、モザイクって一体何なのかって考えさせられる。こういう貴重な情報がきちんと市民向けに違和感なく世界的な基準にしたがって公表されるべきであると考えます」
この動画は、現在ユーチューブの全国市民オンブズマン連絡会議のチャンネルで公開されています。