終りが見えない物価上昇。
こうした中、スーパーのイオンでは、プライベートブランド商品約5000品目の価格を据え置いています。
その背景には、とことん無駄を省くという企業努力がありました。
島根県松江市にあるイオンスタイル松江。
記者 木谷茂樹
「マヨネーズ、カップラーメンポテトチップスと各メーカーのものでそろえた場合、およそ5000円程度かかります。イオンのプライベートブランドで同じものを買いそろえた場合3400円程度とおよそ1500円も差が出るんですね」
原材料費などの高騰による各メーカーの値上げラッシュ。
買い物客
「色んなものがちょっとずつ値上がりするので、総額としたらかなり上がる。(価格据え置きは?)ありがたいです」
今や主婦の強い味方ともいえるイオンのプライベートブランド「トップバリュ」。食料品や日用品約5000品目の価格を据え置いています。
どうしてそれが可能なのか?
その種あかしを店長に聞きました。
記者
「こちらにはプライベートブランドの飲料水がずらっと並んでますけどパッケージがラベルレス?」
イオンスタイル松江 小倉通彰店長
「ラベルを無くしました。ペットボトルを捨てる時にもラベルを外しますので、お客様から、元々無くて良いのではないかという声がヒントになってます」
箱買い専用の天然水。
ラベルを外すことで製造工程を省略、環境にも配慮しています。
さらに、1本売りのペットボトルにもこんな企業努力が…。
イオンスタイル松江 小倉通彰店長
「こちらはラベルを小さくしました」
ラベルの長さを従来の15.4センチから7.2センチに。わずかですが、大量の本数を考えれば大きなコスト削減となります。
さらに、日用品の代名詞・トイレットペーパーは…。
イオンスタイル松江 小倉通彰店長
「巻きをこれまでの1.5倍にしました。それによって12ロールがこれまでの18ロール分の長さになった」
1ロール60メートル仕様だったものを1.5倍の90メートルにしつつ、大きさはそのままに。これまでと同じ紙の量を少ないロール数で賄えるため、トラックに乗せる積載効率がアップしました。
イオンスタイル松江 小倉通彰店長
「出来る限り努力をして価格を維持していきたいという思いで取り組んでいる」
物価上昇の中での価格維持。
見えているようで見えない努力がそこにはありました。