10月31日、島根県大田市の養鶏場で確認された高病原性鳥インフルエンザについて、県はウイルスが検出された鶏舎の殺処分を1日朝までに終えたと発表しました。
そして、懸念されるのがタマゴの値上がり。クリスマス商戦にも影響を及ぼしそうです。

今シーズン国内4例目、島根県内では2010年以来の発生となった県内最大の養鶏場での鳥インフルエンザ。

島根県は飼育されているニワトリ40万羽のうち8万羽あまりを1日午前8時までに、殺処分したと発表しました。

ウイルスが確認された鶏舎については全て処分が終了したということです。

そんな中、期待と不安で揺れているのが。

記者 土江諒
「ハロウィーンもきのうで終わり、大人も子どもも、そして菓子店も待望のクリスマスシーズンがやってきます」

鳥取県米子市内のこちらの洋菓子店では、いよいよこの週末からクリスマスケーキの予約受付を始める予定。

1年で最も忙しく、クリスマス直前の5日間で使うたまごの量は普段の4倍、およそ1600個にも上るといいますが…

パンドラの箱米子店 前野仁志 店長
「どの商品にも卵は使いますので、今回すぐすぐには価格には影響しないと思うが、クリスマスも近いし、上がらないことを祈っている」

というのも…
今年に入って、ケーキに欠かせないチョコレートや缶詰、包装資材などが軒並み値上がり。更にイチゴも猛暑の影響で発育が遅れ、供給量が少なくなる見込みで、今年のホールケーキはすでに200円から300円の値上げを決めています。

そして、ここにきての鳥インフルエンザ。ただでさえ値上げを決めた後なので仮にタマゴが値上がりしても我慢しかないという苦しい状況です。

パンドラの箱米子店 前野仁志 店長
「やっぱり楽しい気持ちだったり、幸せな気持ちになってもらいたいなって気持ちがあるので、気軽にお越しいただけるような価格にしたい」

なお、レギュラー商品は今年7月に価格改定したばかりで値上げの予定は今のところないということですが、タマゴの相場に気をもむ日々は続きそうです。