新潟県田上町の中学校に通っていた男子生徒が、いじめを訴えて不登校となった問題について、第三者委員会による再調査が行われ「いじめが不登校の一因だった」と結論付けられました。

この問題は、当時中学1年生の男子生徒が2020年に、教諭から「お前は、ばかか」と暴言を受けたほか、同級生からテストの点数などをからかわれ、男子生徒は2年生のときに不登校となりました。
第三者委員会は2024年に、教諭の暴言など4件を「いじめ」と認定した一方で、不登校との因果関係については「判断材料がなく結論が出せない」としていました。

これに対して保護者側は、被害生徒への聞き取りなどが不十分だとして再調査を要望。その後およそ1年半にわたり調査してまとめられた報告書が、23日午後に佐野恒雄町長へ手渡されました。

「再調査実施による諮問事項について、当調査委員会において慎重に調査・検討を重ねてまいりました。その結果、別添の調査報告書の通り結論を得ましたので、答申いたします」
関係者によりますと、初めて行われた被害生徒への聞き取りで「1年生の時からずっと嫌がらせを受けていた」などと生徒が述べたことから、調査報告書では「いじめが不登校の一因」と結論づけたということです。

【田上町いじめ問題再調査委員会 中川雅博委員長】
「前回実施していなかった被害生徒ご本人からの話も直接聞いてますので、そのお話を一番のベースにして、それ以外の資料等も把握して、不登校だったり心身の重大な被害に関しての原因を認定した」

調査報告書では、いじめの重大事態に対する判断基準の誤りが中学校と町教委それぞれにあったために、いじめの認定が遅れたと指摘。
さらに、いじめ認知後の教職員による対応記録や、いじめ対策委員会の議事録が存在せず、対応を検証することが困難になったことで事態の深刻化を招いたと指摘しています。
【田上町 佐野恒雄町長】
「初動対応の仕方で、被害の拡大が大きくやっぱり左右されるのかなと」
「被害者のお子さん、ご家族の皆さん、本当に今回のことに関しては、お見舞い申し上げたい」
BSN新潟放送の取材に対し、被害生徒の父親は「いじめが一因と認められたことは息子の尊厳が守られた。今後、つらい目にあう子が出ないように、法律に基づいて迅速に対応してほしい」とコメントしています。










