少子化が急速に進み、学校法人が解散となります。保育士などを育成してきた弘前厚生学院が2024年度末での閉校を決めたことがわかりました。学生の確保に苦慮し、苦渋の決断にいたったとしています。

※弘前厚生学院 鳴海春輝 学院長
「募集停止。募集停止=法人の解散。苦渋の決断になりました」

弘前厚生学院によりますと、7月末に開いた理事会などで2024年度に学生の募集を停止し、在校生の卒業にあわせて閉校することを決めたということです。

弘前厚生学院は前身となる養成所が1942年に開設し保育士を育成してきました。学生たちはかつて、農村地帯の旧中里町などで農繁期に臨時で設置された季節保育所へ実習に訪れ、子供たちの成長を見守りました。ただ、時代とともに少子化が進み保育士を志望する学生が減っていきました。学校側は1989年から介護福祉士の育成もしてきましたが、学生の確保に苦慮し経営の存続を断念しました。

※弘前厚生学院 鳴海春輝 学院長
「(保育士養成課程は)1学年50人前後で推移をしてきましたけど、30人・20人くらいに減って、これからの少子化も含めてなかなか学生数の増加は難しい」

一方で、今後関係機関と協議が必要となるのが学校法人が所有・管理している国の重要文化財・旧弘前偕行社の扱いです。「蜂」の飾りが印象的な旧弘前偕行社は、明治末期1907年に完成した旧陸軍の厚生施設です。弘前を代表する洋風建築として弘前城雪燈籠まつりで大雪像の題材にも選ばれ、市民に親しまれてきました。

※弘前厚生学院 鳴海春輝 学院長
「文化財としても、景観も含めたものとして他に類はないと聞いていますので、市民の宝として今後も緑・旧弘前偕行社ともども活用されていくことを望みます」

旧弘前偕行社の対応について、学校法人は弘前市を始め関係機関と最善の方法を慎重に協議したいとしています。