「八戸三社大祭」の山車を制作していた男性が21日、意識不明の状態で病院に運ばれた事故を受けて、運営委員会はすべての山車組に安全点検を求めました。
八戸三社大祭の運営委員会は緊急で会合を開き、佐々木伸夫 会長が21日に発生した制作中の事故を受けて、すべての山車組に今週中に安全確認をするよう指示しました。
八戸三社大祭運営委員会 佐々木伸夫 会長
「今回の重大な事故を我々は本当に重く受け止めなければならないと思っています。もしも、今後同じような事故が起きれば、二度と仕掛けが使えない可能性もあります」
この事故は、「柏崎新町附祭」の制作責任者である岩淵宏之さんが21日夜に山車の土台とリフトに挟まれ、意識不明の状態で病院へ搬送され、現在も治療を受けています。
運営委員会によりますと、岩淵さんはもう1人と2人態勢でリフトを少し上げたまま油圧ホースを交換していたということです。
事故を受けて、「柏崎新町附祭」は2026年の祭の参加を辞退しました。
運営委員会は、全ての山車組に緊急安全点検を実施して報告するよう求めています。
八戸三社大祭運営委員会 佐々木伸夫 会長
「(点検で)安全が確認された山車組については参加してもらえると思いますが、それが確認されないということであれば、辞退いただくこともありえると。神事の八戸三社大祭で、命に関わることが起きるのはあってはならない」
運営委員会は、今週中にも各山車組へ安全な制作作業の手順をまとめたマニュアルを配布する予定です。
今回の事故を受けた安全点検が各山車組で始まっています。
山車のリフトを制御する油圧ホースに関する部分などが安全を確保するのに重要で、念入りに確かめています。
ゆっくりとせり上がっていくきらびやかな人形。
八戸三社大祭の見せ場である山車の展開は、人形をリフトに乗せて、油圧で上下に動かす仕組みです。
今回の事故を受けて行われた全山車組への安全点検で、根城新組山車組が作業を公開しました。
根城新組山車組 二澤平 登 代表
「これがシリンダーで、これが油圧ホース。この上から油圧でシリンダーが持ち上がる。上段も中段も油圧で上がるのですが、横の開きは全部ワイヤー」
今回、「柏崎新町附祭」で事故で起きたように、この油圧ホースに関する部分は安全を確保するうえで注意が必要なところです。根城新組山車組では、毎年、業者に頼んで点検をしていて、油圧ホースが劣化していないかや仕掛けの可動部の安全などを確かめました。
根城新組山車組 二澤平 登 代表
「素人では判断がつかず、事故につながる可能性があるので、私たちは業者を信じてお願いしている。人身事故は残念な気持ちです。十分注意して、これからの作業を進めていきたい」
運営委員会は事故の再発防止策として、リフトを動かすさいに内部に作業員がいないことを確認したうえで山車を展開するよう求めています。

今回の安全点検でポイントの1つとなったのが、「上下に動くリフト」です。
今回の事故は、油圧ホースの交換で山車の内部・リフトの下で作業を行っていました。

これに対して、23日、根城新組山車組での点検作業はリフトの下に入らずに行われました。
それでは、リフトの下で作業するさいに必要なことはなにか。
それがこのような「ストッパー」です。

仕掛けの重さは1トンほどにのぼるとされていて、リフトの下の作業には「ストッパー」となる木材やパイプなどを置かなければなりません。万が一、リフトが落ちてきてしまった場合のために必要になります。
運営委員会は、リフトを動かすさいは必ず「ストッパー」を置くよう求めています。

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