青森県にある「弘南鉄道」が10月4日に開催した『鉄道まつり』。
ローカル鉄道を応援するファンが青森県内外から集まり、弘南鉄道が所有する貴重な車両を見学したり、鉄道グッズを競り落とすオークションなどで賑わいました。

青森県平川市の平賀駅を会場に開催された弘南鉄道の「鉄道まつり」には、県内外から多くの鉄道ファンが集まりました。

県は2025年4月に県内私鉄3社で構成される「青森県ローカル鉄道連携会議」を設立し、鉄道の利用促進や経営改善などで相互連携を図っています。

これを受け、今回のイベントには連携会議を構成する「青い森鉄道」や「津軽鉄道」に加え、北海道の「道南いさりび鉄道」と秋田県の「秋田内陸縦貫鉄道」も参加し、グッズ販売などをしてローカル鉄道をPRしました。

中でも人気だったのは車両基地見学ツアーで普段立ち入ることのできない場所をまわり参加者が担当者から説明を受けました。弘南鉄道独自の技術がわかるのが、列車の車輪が摩耗ですり減った時の修理にあります。

説明の様子
「ある程度の規定の薄さになると捨てなくてはいけないので、新しいものに取り替える。交換もするし、作るのもやっている。この機械は「焼きはめ」というが、これは日本でここにしかない」

鉄道ファンが注目するのは“鉄仮面”と称されるこちらの車両。
1929年製で現役のラッセル車としては国内で最も古いものです。車両の中も見学でき、鉄道ファンにとっては至福のひと時です。

鉄道ファンは
「今でも現役で動いているのには感動した。普段からメンテナンスしているから動いているのかなと。すごいと思う」

そして、まつりのメインイベントとして行われたのが、鉄道各社が持ち込んだ“お宝オークション”です。車両の部品やヘッドマークなど貴重な品がずらりと並び、気に入ったものを手に入れようと、白熱した競りが行われました。

県内のローカル鉄道は、経営面や人材不足で厳しい状態が続いていますが、アイデアを出し合って苦境を乗り越えようとしていて、11月23日には「津軽鉄道」と「弘南鉄道」が「青い森鉄道」のイベントに参加する予定です。