災害救助法の適用が決まった今回の豪雪では、日を追うごとに被害が拡大しています。7日に新たに除雪中の事故と見られる男性1人の死亡が確認されたほか、国の重要文化財への被害など多方面で確認されてます。
雪害による死亡が確認されたのは、青森市浪岡女鹿沢の松田一久さん(62)で、会社からの安否確認の要請を受けた警察が6日夜、雪に埋もれた松田さんを見つけたというこです。
県や警察などの発表で、年末年始の豪雪では7日までに4人が死亡しています。
そして雪害は、国の重要文化財でも確認されました。
三嶌亮二 記者
「松の木が今回の大雪で根元から折れてしまって、枝がやぐらの壁面にぶつかっています」
弘前市によりますと1月4日、国の重要文化財の「弘前城二の丸未申櫓」に高さ20mの松の木が倒れてぶつかっているのを巡回中の警備員が見つけました。
櫓は2階部分のひさしが大きく曲がり、壁にも傷が確認されました。
修復には数年かかる見通しだということです。
弘前市公園緑地課 福井流星さん
「これまでに経験したことがないような雪が降って、松がそれに耐えられなかったということだと思います」
また、東門そばの松の木も雪によって折れ曲がり、しゃちほこの尾が折れる被害も確認されるなどしていて、弘前公園は大部分が立ち入り禁止となっています。
そして、氏神として鎮座してきた青森市の香取神社でも、これまでの雪に6日に降った雨の重さが加わり、鳥居の上の部分が崩れました。
目撃した人
「びっくりしました。『わぁっ』て叫んで。上の部分が落ちてきたのが、ちょうど見えたんですね。その下を偶然誰も通らなかった。本当に運がよかったと思いました」
当時、神社では「どんと祭」が行われていましたが、けがをした人はいなかったということです。
県によりますと豪雪による被害が拡大していて、けが人や住家への被害などの詳しい件数は7日現在、まとめきれていないということです。