JAXA=宇宙航空研究開発機構は、月面着陸に成功した探査機「SLIM」の様子を、探査ロボット=SORA-Qが撮影に成功したと発表しました。

公開された写真には、体勢を崩した状態で月面に着陸した探査機「SLIM」の姿がはっきりと映しだされています。

撮影に成功したのはタカラトミーなどと共同開発された月面探査ロボット=SORA-Qで、20日に月への着陸に成功した「SLIM」に搭載され、着陸する直前に予定通り切り離されていました。

月面探査ロボットが月に降り立つのは日本で初めてのことで、完全に自律したロボットが月面の探査を行ったのは世界でも初めてのことになります。

SORA-Qは、野球ボールと同じくらいの大きさの球体から変形して車輪が出る仕組みで、日本の"おもちゃ開発"の技術が使われたロボットです。

「SLIM」の着陸の姿の撮影の他、月面を走行したデータを周辺の写真とともに地球に送り、JAXAによる有人探査車=「月を走る車」の研究開発などに役立てられる予定です。