インド北部で、かつて破壊されたイスラム教のモスクの跡地にヒンドゥー教の巨大な寺院が建設されました。宗教対立の新たな火種となるおそれがあります。
インド北部ウッタルプラデシュ州アヨディヤで22日、ヒンドゥー教寺院の落成式が開かれました。ヒンドゥー至上主義を掲げるモディ政権が主導した事業で、総工費は日本円にしておよそ320億円に上ります。
この土地には以前、少数派のイスラム教のモスクがありましたが、1992年に強硬派のヒンドゥー教団体がモスクを破壊。全土でイスラム教徒ら2000人近くが死亡する大規模な暴動につながり、宗教間の亀裂が深まりました。
今年実施予定の総選挙で3期目を目指すモディ首相は、落成式で「インド国民にとって感動的な瞬間だ」と述べ、成果をアピールしましたが、野党からは、「宗教が政治利用されている」との批判が上がっています。
寺院の建設で、宗教対立が再燃することも懸念されていて、インドの日本大使館は、「暴力事件に発展するおそれが排除できない」として、宗教施設などに近づかないよう注意を呼びかけています。
注目の記事
「警察官が、鉄砲で撃たれました」110番の音声記録…銃声、うめき声 緊迫した様子 明らかに。 遺族の訴え退けた翌日公開 奥田交番襲撃事件 富山地裁

回答者には「記念グッズ贈呈」との記載も…実は内容のほとんどが嘘の詐欺メール 国勢調査装った詐欺に注意「メールでの回答依頼は絶対にありません」

「気持ち悪いとか言うてたけど...」ミャクミャクが当初の評価から一転「かわいい」に!?グッズに客が殺到 百貨店担当者「ミャクミャクならなんでも売れる状態」

人の肺からプラスチック「解析した全ての患者から検出された」粒子濃度が高いほど炎症値も大きい結果に 医師や研究者の解析で明らかに

格納されたヘッドライト!?高知のカーディーラーなどが往年の名車「セリカXX」の“レンタカー”を開始!基本料金は8時間3万円から…でもファンには「垂涎の的」に

「年齢のせいだなと思わないほうがいい」高齢者の7人に1人が“認知症予備軍”?! 早期発見へ見逃せない“サイン”
