世界遺産「平泉」の構成資産である「中尊寺金色堂」の建立900年を記念した特別展が東京国立博物館で23日始まります。22日、会場の内覧会が行われました。
東京・上野の東京国立博物館で23日始まる特別展の会場には、仏像など金色堂に関連する作品50点が並び、そのうちの41点が国宝です。
この特別展は1124年に藤原清衡によって建てられた中尊寺金色堂が今年建立900年を迎えるのに合わせて開催されるものです。
展示の目玉は会場の中心に配置された国宝の仏像です。
ふっくらとした頬の穏やかで優美な表情が特徴の阿弥陀三尊像、左手に宝珠を載せた6体の地蔵菩薩像、鋭い視線で袖を翻す躍動感あふれる持国天立像と増長天立像など金色の11体の仏像は普段、清衡が眠るとされる棺の上に配置されていますが、このようにそろって外で展示されるのは、金色堂の保存修理工事が行われた1964年に同じく東京国立博物館で展示されて以来、60年ぶりのことです。
また普段は金色堂そのものがガラスケースに覆われている他、仏像の背後も見ることはできないため、このように間近で、かつ様々な角度から仏像を見ることできるのは貴重な機会です。
奥州藤原氏の栄華と極楽浄土の願いに触れることができるこの特別展は、23日から4月14日まで開催されます。
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