ロシアのラブロフ外相はアメリカとの核軍縮合意を含めた「戦略的安定」をめぐる対話の再開は、現時点で「不可能だ」と述べました。
ロシアのラブロフ外相は18日、去年の外交活動を総括する記者会見を行い、「アメリカがロシアに対し、ハイブリッド戦争を仕掛けている中、戦略的安定をめぐる対話を再開させるいかなる理由も見出せない」とし、現時点で対話再開は「不可能だ」と述べました。
ロシアが一方的に履行停止を表明した、アメリカとの唯一の核軍縮の枠組み「新START=新戦略兵器削減条約」の後を継ぐ、新たな条約締結に向けた協議についても見通せないとしています。
そのうえで、ウクライナ侵攻をめぐり、欧米は「紛争の公正な解決に全く関心がない」とし、「むしろ紛争を激化させようとしており、さらなる戦略的リスクを招いている」と主張しました。
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