羽田空港の滑走路で、日本航空と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、日本航空が事故があった機体の一部を保存する方向で検討していることがわかりました。

この事故では、日航機と海保機が衝突した後、すぐに消火活動が行われたため、日航機の主翼やエンジンなど機体の一部が焼け残りました。

機体は現在、運輸安全委員会の保全命令を受けて格納庫に保管されていますが、命令が解除された後、日本航空が、機体の一部を保存する方向で検討していることが関係者への取材でわかりました。

事故の教訓を伝え、安全意識の向上に生かす狙いで、今後、エンジンメーカーなどの関係先と保存に向けた相談を進めるということです。

日本航空は1985年に起きた墜落事故でも、機体の一部や遺品を自社の施設で展示しています。