■第102回全国高校サッカー選手権・準決勝 青森山田 1ー1(PK4-2)市立船橋(6日・国立競技場)
4度目の優勝を狙う青森山田(青森)が、準決勝で市立船橋(千葉)との名門対決を制し、2年ぶりの決勝進出を果たした。
過去7年で5度のファイナルに進出している青森山田は、前半に長身のDF小泉佳絃(3年)が高さのあるヘディングシュートで先制ゴール。だが後半34分に同点ゴールを許し1-1。最後はPK戦となったが、キーパー鈴木将永(3年)が2本止める大仕事で、決勝への切符をつかんだ。
準決勝から戦いの舞台を国立競技場に移し、試合時間は80分から90分に。青森山田は序盤から敵陣に攻め込み、小沼蒼珠(2年)のロングスローなど多彩な攻撃を仕掛けていった。
敵陣でのプレーが続く中、前半11分、左CKから190cmの小泉がヘディングで合わせると、ゴール右に突き刺さり、早い時間帯で先制点を奪った。準々決勝で2得点の小泉は2試合連続ゴール。
市立船橋は今大会5得点と絶好調の郡司璃来(3年)がミドルシュートを放つなど、4本のシュートで徐々に攻めの時間を増やしていく。
青森山田は35分、再びCKから小泉がヘディングで2点目を狙うが枠を捕らえられず。相手に攻め込まれるシーンもあったが、小沼の好守備などで相手の攻撃の芽を摘み、前半は1-0で折り返した。
後半も立ち上がりから小沼のロングスローからチャンスを作るなど、積極的に攻めていくが、市立船橋も8分にエース・郡司がペナルティーエリア外からシュートを放つなど、攻守が激しく入れ替わる展開に。
拮抗した展開の中、後半34分、市立船橋の久保原心優(2年)にゴール前でこぼれた球を振り抜かれ、ついに1-1の同点に追いつかれてしまった。
アディショナルタイム(3分)でも決着がつかず、勝負はPK戦へ。
PK戦は主将・山本虎(3年)が1本目を決めると、相手の1番手・キャプテン太田をキーパー鈴木将永(3年)がファインセーブ。以降は芝田玲(3年)、菅澤らが冷静に決めていったが4番手の小林が止められる。だが相手の4番手をまた佐藤が抑えると、最後は今大会5得点を挙げている米谷壮史(3年)が決めて勝利をつかんだ。
【青森山田・今大会の戦績】
2回戦 1-1(PK5-3)vs 飯塚(福岡)
3回戦 7-0 vs 広島国際学院(広島)
準々決勝 4-0 vs 昌平(埼玉)
準決勝 1-1(PK4-2)vs 市立船橋(千葉)














