■第100回東京箱根間往復大学駅伝競走・復路(3日 神奈川・芦ノ湖~ 東京・大手町 5区間、109.6キロ)
記念すべき100回目の箱根駅伝は、青山学院大が2年ぶり7度目の総合優勝を果たした。往路の3区で王者・駒澤大を逆転してからトップをキープ。復路は全選手が“箱根デビュー”となったが一度も首位の座を譲らず、第98回(2022年)に青学が記録した歴代最高タイム(10時間43分42秒)を2分17秒塗り替え、圧巻の完全優勝を飾った。
レース後、青学大の原晋監督(56)は「12月の前半から中盤にかけてチーム状況が非常に悪かった」と明かし、インフルエンザなど体調を崩す選手が出たことに触れ、「シード権を獲れるかどうか、そんなチーム状況だった」と振り返った。
「そこから3週間で学生たちが本気で箱根駅伝に向き合ってくれたこと、私以上に学生たちが優勝したいと、そんな思いが強かったレースだった」と逆境を跳ね除けた選手たちを褒めたたえた。
“負けてたまるか!大作戦”と題し、終わってみれば青学大の圧勝劇。往路3区で駒澤大とのデッドヒートを制し、トップに立った太田蒼生(3年)は「全員で勝ち取った総合優勝だなと思いますし、僕のところで先頭に出ましたけど、1、2区の後輩たちが凄くいい位置で持ってきてくれたので。あとは僕が仕事を果たすだけだってことで(佐藤)一世さんに繋げたというのはいいことだなと思ってます」と話した。
そのタスキを受けた往路4区の佐藤一世(4年)は「僕たちの世代は一年目からいろんなことがあって、苦楽を共にした同期なので本当にその同期のおかげで自分がここまで陸上をやってこれたので感謝を伝えたい」と、コロナ禍で入学した4年生世代の苦労を思い出し、涙を堪えながら語った。
往路5区の山上りで区間新記録をマークした若林宏樹(3年)は「嬉しいという気持ちが一番、1区から4区までの選手が最高のパフォーマンスをしてくれたので本当に楽しく(山を)上ることが出来ました」と笑顔を見せた。
9人が繋いできたタスキをゴールまで運んだ宇田川瞬矢(2年)は「夢にまで見ていたゴールの瞬間で、でもなかなか見れない貴重な体験をさせてもらって、みんなが待っているって本当に嬉しかったですね」と大役を果たし、満足そうな表情を浮かべた。
【第100回箱根駅伝・総合順位】
優勝:青山学院大
2位: 駒澤大
3位: 城西大
4位: 東洋大
5位: 国学院大
6位: 法政大
7位: 早稲田大
8位: 創価大
9位: 帝京大
10位:大東文化大
***シード権******
11位: 東海大
12位: 国士舘大
13位: 中央大
14位: 立教大
15位: 日本大
16位:日本体育大
17位: 順天堂大
18位: 駿河台大
19位:中央学院大
20位: 明治大
21位: 神奈川大
22位:東京農業大
23位:山梨学院大














