■第100回東京箱根間往復大学駅伝競走・復路(3日 神奈川・芦ノ湖~ 東京・大手町 5区間、109.6キロ)
記念すべき100回目の箱根駅伝は、青山学院大が2年ぶり7度目の総合優勝を果たした。混戦となった10位以内のシード権争いは、往路8位の大東文化大が10位に入り9年ぶりのシード権を獲得するなど、10チームが第101回大会の出場権を手にした。
往路16位の東海大は順位を上げるも、50秒届かず惜しくも11位。98回大会の11位から3年連続でシード権に届かなかった。前回2位の中央大は13位で3年ぶりにシード落ち。東洋大は4位と健闘の走りをみせ、19年連続となるシード権を手にした。
復路スタート時、往路10位の順天堂大との差は、11位の国士舘大が3秒差、12位・帝京大が5秒差と、19位の日本大までの9校が2分以内の差という混戦。
史上最多タイの8位以下の16校が一斉スタート。山下りの6区で抜け出したのが往路13位の中央大、往路9位の法政大の2校。ここで往路10位の順天堂大が大きく遅れた。法政の武田和馬(3年)が58秒02秒の区間賞の走りを見せ7位に浮上。中央がシード圏内の10位に順位を上げた。
7区では中央がさらにペースアップ。往路2区を走った吉居大和(4年)の弟・吉居駿恭(2年)が好走、5人を抜く1時間02分27秒と区間賞を獲得し、10位ながら9位の早稲田まで2秒差に縮めた。順天堂は7区を終え、16位と順位を下げる。
だが、8区で中央の阿部陽樹(3年)が苦しい走りに。帝京の島田晃希(2年)が好走をみせ、7区の11位からシード圏内の9位に浮上。さらに往路16位だった東海大が10位に入り、往路8位の大東文化が11位、中央が12位と後退した。
9区では創価、帝京、東海が3校並んで走る状態。それを大東文化が追い、8区途中ではシード圏内まで8秒と縮めた。10区アンカーへのタスキリレーで10位の東海大までわずか4秒差まで詰め寄った。
逆転シード権を狙う大東文化はアンカーの佐々木真人(3年)は神奈川大と並走し、リズムを作る。6㎞付近でついにシード圏内の10位まで1秒に迫る。追う大東文化に逃げる東海大。13㎞付近、ゴールまであと10㎞でついに大東文化がシード圏内に返り咲き、10位に入って11位の東海大に26秒差をつけた。大東文化の佐々木は最後までスピードが落ちず、ガッツポーズを見せて、ゴールに飛び込んだ。大東文化は91回大会以来、9年ぶりにシード権を獲得。
【第100回箱根駅伝・総合順位】
優勝:青山学院大
2位: 駒澤大
3位: 城西大
4位: 東洋大
5位: 国学院大
6位: 法政大
7位: 早稲田大
8位: 創価大
9位: 帝京大
10位:大東文化大
シード権*********
11位: 東海大
12位: 国士舘大
13位: 中央大
14位: 立教大
15位: 日本大
16位: 日本体育大
17位: 順天堂大
18位: 駿河台大
19位: 中央学院大
20位: 明治大
21位: 神奈川大
22位: 東京農業大
23位: 山梨学院大














