■サッカー国際親善試合 日本代表 5-0 タイ代表(1日、東京・国立競技場)

サッカー日本代表(FIFAランク17位)とタイ代表(同113位)の国際親善試合が行われ、日本が5ー0でタイを下した。元日決戦を制し、史上最多となる国際Aマッチ9連勝を飾った。

日本は前半、代表初招集の伊藤涼太郎(25)や伊東純也(30)を中心にタイ陣内に何度も攻め込むが、ゴール前を固める敵を崩せずスコアレスで終える。後半に堂安律(25)と中村敬斗(23)を投入するとこの采配が的中。5分に堂安のクロスから最後は田中碧(25)がゴール右にシュートを決め先制に成功すると、27分には、こぼれ球に中村が詰めて2点目、その後も追加点を奪った日本がタイを下した。

森保ジャパンは、23年のW杯アジア2次予選でミャンマー、シリアにそれぞれ5-0で快勝。6月のエルサルバドル戦から国際Aマッチ、怒涛の8連勝中。この日の先発メンバーは、GK鈴木彩艶(21)、DFは毎熊晟矢(26)、藤井陽也(23)、町田浩樹(26)、森下龍矢(26)、MFに佐野海舟(23)、田中碧(25)、伊東純也(30)、伊藤涼太郎(25)、奥抜侃志(24)、FWは細谷真大(22)の1トップ。

まずは前半7分、ハーフウェイライン付近から佐野がパスを送ると、代表初招集の伊藤涼が受ける。ドリブルで相手DFをかわしてファーストシュートを打つが、枠の左に外れてしまう。

22分には田中がボールを奪い縦パスを送ると、ゴール前で1トップの細谷が体の強さを生かしてタメを作り、後方へ落とす。そこに反応した伊藤涼が再びシュートを放つが枠には飛ばし切れず、チャンスをモノにできない

30分、右サイドで毎熊が前方にスルーパスを出すと、走り込んだ伊東純が細かなタッチで相手DFを交わし、GKも交わすが、シュートには持ち込めない。ボールを支配しタイ陣内で過ごす時間が多い日本だが、ゴール前を固めてくる相手に対し、攻めあぐね、0-0のスコアレスで前半を折り返す。

後半、堂安律(25)が入るといきなり結果を出す。5分、左サイドをドリブルで上がる堂安が、大きく右へ展開。伊東純が受けて切れ込むと相手DFに当たり、こぼれ球に反応した田中がシュート。ゴール右に決まり、待望の先制点を奪う。

堂安が入り攻撃のリズムを掴んだ日本。右サイドから伊東純、左サイドからは堂安と、立て続けに攻撃を展開し、タイゴールを脅かす。

すると27分、ペナルティエリア内で、後半から入った中村敬斗(23)の縦パスに走り込んだ佐野がクロスを上げると、入ったばかりの南野拓実(28)がシュート。GKが弾いた所に中村が詰めて、2-0とリードを広げる。

その2分後にも追加点を奪うと、34分に代表デビューを飾った川村拓夢(24)のゴール、さらに終了間際にも南野拓実(28)が得点を決め、後半だけで5点を奪った日本がタイに圧勝した。

*写真右が先制ゴールを決めた田中碧選手