西郷村の私有地に大量の土砂が運び込まれていた問題で、村は27日、大規模な盛り土などを規制する条例案を全会一致で可決しました。
この問題は、今年夏ごろから西郷村の複数の私有地に大量の土砂が運び込まれているのが確認されたものです。
村によりますと、いずれも県外の業者が残土処理の目的で運び込んだとみられています。
「本案に対する賛成議員の挙手を求めます、挙手全員であります」
これを受け、村は27日の臨時議会で盛り土を規制する新たな条例案を審議し、全会一致で可決しました。
盛り土を規制する条例が制定されるのは県内の自治体では初めてで、この条例により今後村内では事業区域の面積が500平方メートルを超える場合など大規模な盛り土を行う際に村の許可が必要になります。
西郷村 高橋廣志村長「待ったなしの状態、村独自のやれることはやろうということで条例制定になった次第」
一方、すでに運び込まれた土砂については規制の対象外となるため、村は近隣住民に村営住宅を貸し出すなどの対応を検討していますが、住民からは現在の住居の安全の確保を求める声が聞かれました。
近隣住民「(条例が制定されたことは)良かったと思うが、もうちょっと早ければと思う/強い雨が降ったり風のときはやっぱり見に行ってしまう/ブルーシートを張ったくらいでは崩れてしまうだろうし、何か(対応を)してほしい」
条例は来年4月1日から施行されます。
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