山口県立高校の男子生徒がいじめを受けて転校した問題について、県教育委員会の付属機関が設けた調査部会は「いじめの重大事態」と判断しました。

この問題は2021年、県立高校に通っていた当時1年生の男子生徒がいじめに遭ったと訴え、通信制の学校に転校したものです。

県教委は22日、付属機関が設けた外部の調査部会が、この問題を「いじめの重大事態」と判断したことを公表しました。

報告書によると、男子生徒が授業で間違えて回答し笑いが起きたことや、「二度と来んな」と言われたことなど、8件がいじめに該当する行為と判断されました。また、学校側はすぐに聴き取り調査をしませんでしたが「すぐにすべきだった」と対応の遅れを指摘しました。

生徒側は会見を開きました。

男子生徒の母親
「学校が息子を守ってくれなかったところが、初期対応としてとても不満に思っていたんですけれども、その点がしっかり指摘されたいたことは納得できました」
男子生徒
「報告書の内容が、自分に寄り添ってもらったことがうれしくて、評価できると思いました」

繁吉健志教育長は「このような事態を繰り返さないよう、いじめ根絶に向けて取り組んでいく」とコメントしています。