自民党派閥の政治資金パーティーの問題で、およそ20人の安倍派の議員側が派閥側から1000万円を超えるキックバックを受けた可能性があることが新たにわかりました。

安倍派の政治資金パーティーでは、各議員側が集めたパーティー券の収入が割り当てられたノルマを超えると、派閥側から議員側にキックバックがあり、一部は政治資金収支報告書に記載せず、裏金にしていた疑いがあります。

安倍派のキックバックの総額は過去5年間でおよそ5億円にのぼるとみられていますが、その後の関係者への取材で、およそ20人の安倍派の議員側が過去5年間で1000万円を超えるキックバックを受けた可能性があることが新たにわかりました。

東京地検特捜部は不記載になったいきさつについて、きょうの国会閉会後、さらに詳しく調べるものとみられます。

一方、岸田派が政治資金パーティーの収入を収支報告書に少なく記載した問題について、不記載の収入が過去5年間で数千万円にのぼるとみられることもわかりました。

岸田総理
「宏池会事務局においてしっかりと調査を行い、当局に対してしっかり説明を行い、そして修正が必要なものがあるのであるならば適切に対応することを指示している」

岸田総理は、けさ、記者団に対し、改めてこのように述べたうえで“具体的なものが確定したならば、事務局から私に報告があるので適切に説明をさせる”と語りました。