外国為替市場で円相場は一時、1ドル=141円台後半をつけ、およそ4か月ぶりの円高水準となりました。中継です。

この1日で円相場が目まぐるしく動いています。きっかけは、日銀・植田総裁のこの発言です。

日本銀行 植田和男 総裁
「チャレンジングな状況が続いておりますが、年末から来年にかけて一段とチャレンジングな状況になると思っています」

きのう国会に出席した植田総裁は大規模な金融緩和の継続姿勢を見せた一方で、「年末から来年にかけて」と具体的な時期を示したうえで、「チャレンジングな状況になる」と発言しました。

さらにそのあと、岸田総理と会談したことから、市場ではマイナス金利の解除が思っているより早いタイミングになるのではないかという観測が拡大。

円を買う動きが一気に強まって、円相場は1日で6円以上も円高が進み、およそ4か月ぶりの円高・ドル安水準となりました。

今月中旬には日米で金融政策を決める会合が控えていて、市場は緊迫感に包まれています。