NEXCO西日本は、9月5日に発生した兵庫県赤穂市・相生市の尼子山トンネルでのトンネル火災の影響で、山陽道下りの播磨JCT~赤穂ICを通行止めにしていますが、きょう(12月7日)に開かれた「尼子山トンネル火災事故技術検討会」を経て、通行止めを12月15日ごろを予定に解除することを発表しました。
尼子山トンネルで火災が発生したのは、今年9月5日午前1時頃で、この火事では、大型トラックから火が出て40時間にわたって燃え続け、23台が焼けました。

長時間激しい炎にさらされたトンネル内は、【画像】のように広範囲で黒く焼け焦げ、壁がはがれ落ちるなど甚大な損傷を受けました。

火災から2か月が経った11月15日に報道公開されたのは、まるで一から新しいトンネルを作るような現場で、【画像】のように削り取った部分の壁を作り直す大がかりな作業が、急ピッチで進められていました。


この山陽道下りの通行止めにより、交通の大動脈が寸断。事故から3か月経った現在も、トンネルをはさんで播磨JCT~赤穂IC間が通行止めとなているため、【画像】の図のように
①遠回りの中国道へ迂回するか
②下道に降りて国道2号を通る
しかなく、物流や地域交通に大きな影響を与えています。


さらに国道2号に迂回した場合、峠越えもあることから時間がかかり、交通量が2倍に増え渋滞も発生していることが報告されています。
NEXCO西日本では、年末年始の高速道路の渋滞のピークを、12月29日・30日・1月2日と予測していて、混雑期を前に通行止めの解除が間に合った形となります。
