来年は、オリンピックとともにパリでパラリンピックが開かれます。そのパリ・パラリンピック出場を目指すパワーリフティングの選手が、福島県南相馬市の小学校を訪れ、児童に「夢を持ち続けること」の大切さを伝えました。

仰向けになり、重いバーベルを腕の力だけで持ち上げる「パラ・パワーリフティング」。南相馬市の原町一小を訪れたのは、来年のパリ・パラリンピック出場を目指す山本恵理選手です。山本選手は、6年生の児童に、どんな夢を持っているか聞きました。

児童「電車の運転手」「バレーボールの選手」「歴史学者」

山本選手は、高校生の時に、水泳でのパラリンピック出場を目指していましたが、けがで一度夢をあきらめかけました。しかし、パワーリフティングの存在を知り、新たな競技に挑戦しました。

山本恵理選手「夢をあきらめそうになるよね。今の目の前、自分の夢とは遠い気がするよね。でも戻ってくることもあるよ。だからあきらめずにずっと心の中で持ち続けてほしい」

また、みんなで話し合ってルールを決めたあとに「鬼ごっこ」を楽しみました。

児童「チャレンジすることは大切だなと思いました」
児童「車いすに乗っている人は、きょう会った人だけではないので、他の人にもちゃんと配慮して色々してあげることが大事だなと思います」

山本選手「色々な困難がやってきてもぜひ夢はあきらめずに持って、わくわく生きてほしいなと一番伝えたいです」

山本選手は、9日から東京で開かれる全日本選手権で日本記録に挑戦し、来年のパリ・パラリンピック出場を目指します。