企業の人手不足が深刻化する中、採用の選択肢として障がい者雇用の視点も取り入れてほしいと、岡山市内の高等支援学校で企業に向けた学校見学会が行われました。

(企業の担当者)「いつもどんなものを作ることが多いですか?」

「いつもは木馬や棚、ベンチを作ることが多いです」

岡山市東区の岡山瀬戸高等支援学校で行われた見学会には、サービス業や製造業など市内の企業が参加しました。

岡山市が、企業に支援学校の生徒の様子を知ってもらうことで採用の選択肢を広げるきっかけになればと毎年行っているものです。

参加する企業は例年10社程度でしたが、今年は過去最多の20社が参加し、障がい者雇用への関心が徐々に高まっているといいます。

(製造業の担当者)「2人ここから卒業生の方を雇用しているので、次またどういう生徒さんがいるのなというので来ました」

(初めて参加したサービス業(クリーニング)の担当者)「どういう形で実習されているのかすごく興味をもっていましたので。仕事に対して真剣に取り組まれている姿が非常に好感をもてました」

支援学校では、こうした機会が生徒の可能性を見出すきっかけになると話します。

(岡山瀬戸高等支援学校 仲達啓一校長)「障がい者雇用について考えてもらえる企業が増えていくということが、子どもたちは職業選択、マッチングしていく中でとてもいい経験になるし武器になるので、こういう企業が増えていただけるとありがたいと思っています」

岡山市では、企業だけに留まらず、広く障がい者の雇用促進に向けた事業を行う予定です。