イスラエルとイスラム組織ハマスによるパレスチナ自治区ガザでの戦闘の一時停止の期限が迫るなか、ハマスはあわせて16人の人質を解放しました。

イスラエル軍は29日、ハマスに拘束されていた人質のうち、イスラエル人10人、タイ人4人を含む、あわせて16人が新たに解放されたと発表しました。

イスラエルとハマスは今月24日から6日間連続で戦闘を一時的に停止していますが、戦闘停止の期限は日本時間午後2時に迫っています。ネタニヤフ首相は停止期間が終わり次第、ガザでの軍事作戦を再開すると述べていて、さらなる延長のため、関係国による交渉で合意できるかが焦点です。

記者
「女性が出てきました。今2時半を回ったところですが、皆興奮した様子で釈放されたパレスチナ人を出迎えています」

妹が釈放された人
「嬉しい気持ちと、手放しに喜べない気持ちが混在しています。多くの命が失われましたから」

一方、イスラエルはハマスとの合意に基づき、収容していたパレスチナ人30人を釈放しました。

パレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区では連日、市民とイスラエル軍との衝突が報告されていて、ロイター通信によりますと、29日も4人が殺害されるなど緊迫した状態が続いています。

ブリンケン国務長官
「戦闘の一時停止の延長はより多くの人質の解放と人道支援の実施を可能にします。我々は延長を望んでいますし、イスラエルも同じだと思っています」

こうした中、アメリカのブリンケン国務長官はイスラエルを訪問し、戦闘の一時停止の延長を目指してイスラエル側と協議する考えを示しています。

アメリカ バイデン大統領
「解放された女性は国境を越えました。彼女の両親とも話し、感謝していました。物事は順調に進んでいます」

アメリカのバイデン大統領は29日、声明を発表し、ハマスが解放した人質16人のうち1人がアメリカ国籍を持つ女性だと明らかにしました。そのうえで、戦闘の一時停止が人質の解放やガザでの人道支援の実施に「有意義な結果をもたらしている」との認識を示し、今後、人質全員の解放を目指す考えを改めて強調しました。