BRICS=新興5か国は、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘をめぐり、オンライン首脳会議を開きました。中国の習近平国家主席が「紛争の連鎖から抜け出す方法は独立したパレスチナ国家の樹立だ」などと訴えましたが、共同声明で合意できませんでした。

中国、ロシア、インド、ブラジル、南アフリカで作るBRICSは21日、イスラエルとハマスの戦闘をめぐりオンラインで臨時の首脳会議を開きました。中国の習近平国家主席は「これ以上の深刻な人的被害を避けるために直ちに停戦し、拘束されている人たちを解放することが不可欠だ」と強調。「紛争の連鎖から抜け出す方法は、パレスチナ人の正当な権利の回復と独立したパレスチナ国家の樹立だ」と訴えました。

その上で、「中国はパレスチナ問題の解決を促進するため、より権威ある国際平和会議を早急に開催することを求める」としています。

また、ロシアのプーチン大統領は、人質解放や民間人退避のため人道的な戦闘停止が必要だとするとともに、「アメリカがイスラエルとパレスチナの和平に向けた国際的な調停活動を阻止してきた結果だ」と、改めてアメリカを批判。そのうえで、「政治的な解決に向けBRICSは重要な役割を果たすことができる」と述べました。

プーチン氏としては、イスラエル寄りの姿勢を示す欧米との違いを強調することで、BRICSを欧米への対抗軸としていく狙いもあるとみられます。

ただ、ロイター通信によりますと、共同声明で合意できず、議長国・南アフリカのラマポーザ大統領は、「時間が足りなかった」と説明しました。