国連は、去年の世界の温室効果ガス排出量が前年から1.2%増えて過去最多となったとする報告書を公表しました。

国連環境計画が公表した報告書によると、2022年の世界の温室効果ガス排出量は、前年から1.2%増えて過去最多となり、二酸化炭素換算で574億トンにのぼりました。

産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑えるパリ協定の目標達成は極めて困難で、対策が遅れれば3度近い上昇になるとしています。

30日から気候変動対策を議論する国際会議=COP28がドバイで開かれる予定で、国連のグテーレス事務総長は「2030年までに再生可能エネルギーを3倍にし、エネルギー効率を2倍にすることを各国が約束する必要がある」などと呼びかけました。