石川県の馳浩知事が、IOC=国際オリンピック委員会の委員に「政府の機密費を使って贈答品を渡した」と発言した問題です。IOCの幹部はJNNの取材に対し、「もらったかもしれないが、思い出せない」と答えました。
石川県 馳 浩 知事 今月17日
「当時総理だった安倍晋三さんから、“国会を代表してオリンピック招致には必ず勝ち取れ”と。“馳、金はいくらでも出す。官房機密費もあるから”それでIOC委員のアルバム作ったんですよ。1冊20万円するんですよ」
今月17日、東京オリンピック・パラリンピックの招致活動の際に、開催都市決定の投票権を持つIOCの委員に対し、官房機密費で贈答品を渡したと発言した石川県の馳知事。
その後、「事実誤認もある発言で全面的に撤回する」と釈明しましたが、事実であれば、IOCの倫理規定に触れる可能性もあり、波紋が広がっています。
立憲民主党 安住 淳 国対委員長
「(発言に)根拠があるのかどうかも分からないので、聞かないといけないのかなと思います」
野党側は国会で追及する方針ですが、きょう…。
石川県 馳 浩 知事
「(Q.これ以上説明はなさらないんでしょうか)広報を通して下さい」
小池百合子 東京都知事
「発言されたご本人にしっかり確認して頂きたい。でも撤回されたんですよね」
こうした中、きょう、IOCのジョン・コーツ副会長がJNNの取材に応じました。
IOC・ジョン・コーツ氏(JNNの取材に対し)
「もらったかもしれないが、思い出せない」
一方、松野官房長官は機密費について「国の機密保持上、使途等を明らかにすることができない」と話しましたが、今後、真相は明らかになるのでしょうか。
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