イギリスに不法入国した移民の一部をアフリカのルワンダに移送する計画について、イギリスの最高裁は「違法」との判断を示しました。不法移民の阻止を重要政策に掲げるスナク政権にとっては大きな打撃です。

イギリス政府は去年、ドーバー海峡を渡ってくる不法移民に歯止めをかけるため、ルワンダ政府との間で経済支援と引き替えに移民の一部をルワンダに移送し、ルワンダへの亡命を申請させる協定を結びました。

この協定に対して、複数の亡命希望者が「非人道的であり違法だ」として提訴。1審は「合法」としましたが、2審は一転、「ルワンダは安全な第三国とは言えない」として、「違法」だと判断していました。15日、最高裁も2審と同様、「移民らがルワンダから、さらに迫害のおそれのある国に移送される可能性」などを指摘し「違法」との判断を示しました。

イギリス・スナク首相
「国民は政府が移民ボートを阻止するために手を尽くすことを期待していますし、この政権はまさにそれを実行するのです」

スナク政権は、不法移民の阻止を重要政策の一つに掲げているだけに今回の最高裁の判断は大きな打撃です。

判決を受けてスナク首相は、「不法な移住に絡んで多くの人命や生活が失われる上、イギリスの納税者にとっても年間、何百万ポンドもの負担になっている」とした上で「次の措置を検討する」との声明を発表しました。