イスラエル軍が攻勢を強めるパレスチナ自治区ガザ北部の複数の病院で電力が不足し、一部が機能停止に陥っています。乳児3人が死亡したとも伝えられており、状況はいっそう深刻化しています。
ガザでの地上侵攻を進めるイスラエル軍。北部では多くの人たちの避難場所ともなっている医療施設周辺での攻勢も強めています。ガザ地区最大級の病院で働く医師は。
国境なき医師団の医師
「周囲への攻撃が続き、病院も複数回攻撃を受けている。状況は非常に悪化している」
電力不足により、新生児の命も失われたと伝えられています。
10日、ガザ北部のシファ病院。周囲に爆発音が相次ぎます。病院には多数の患者のほか、数千人が避難しているとされますが、周辺では地上侵攻を進めるイスラエル軍とイスラム組織ハマスとの交戦が行われている模様です。
病院で働く国際NGOの医師は、11日の音声メッセージで「周辺で攻撃が続いており、病院も攻撃を受けた」と訴えました。そして…。
国境なき医師団の医師
「電気もなく水も食料もなく、医療チームは限界にきている」
こちらは12日に別の医師が撮影したという病院内の乳児の様子です。国連機関によると、保育器を稼働させる電力が途絶え、30人以上の乳児の命が危険にさらされているといい、AP通信はこれまで3人が死亡したと伝えています。
シファ病院について、イスラエル軍側は地下のトンネル内にハマスの司令部があると主張していますが、シファ病院への銃撃や包囲は行っていないとして、攻撃についても否定しています。
また、イスラエル軍は12日、緊急医療用の燃料300リットルを提供しようとしたものの、「ハマスの妨害により病院側が燃料を受け取れなかった」と主張しました。
ネタニヤフ首相もアメリカNBCとのインタビューで。
イスラエル ネタニヤフ首相
「我々はきのうの夜、保育器などを稼働させるために十分な燃料を病院に提供した」
一方、ハマス側は13日、「300リットルの燃料では電力を30分も稼働できない」とイスラエル側を強く非難、燃料確保のため、国際社会に介入を求めました。
現地の支援団体はガザ市にある別の病院が燃料などの枯渇のため機能を停止したと明らかにしていて、医療状況は深刻化の一途をたどっています。
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