イスラエルのネタニヤフ首相は戦闘終結後のガザを事実上占領する意向を強調していますが、JNNの取材に応じたイスラエル情報機関の元トップは「同じ過ちを繰り返すことになる」と強く反対しました。
イスラエル軍による攻撃が続く、パレスチナ自治区ガザ。ここ最近、ネタニヤフ首相は戦闘が終わった後のガザ地区を事実上占領下に置く意向を繰り返し強調しています。
イスラエル ネタニヤフ首相
「強調したいのは、私たちはテロリスト排除のため、いつでも立ち入ることができる(ガザでの)安全保障に関する支配権が欲しいということだ」
世論調査でもイスラエル国民の半数近くは「イスラエルが管理すべきだ」と回答していて、「パレスチナ人が統治すべきだ」と答えた人は、僅か8%に留まります。
一方、こうした考えに真っ向から反対する人がいます。
イスラエルの情報機関シンベトの元トップで、対テロやパレスチナに関する情報収集の指揮官を務めた経験も持つアミ・アヤロン氏。政権は「中長期的なプランに対する考えが十分でない」と指摘したうえで、ガザの管理をめぐるネタニヤフ首相の発言を強く非難しました。
元イスラエル情報機関トップ アヤロン氏
「何千ものパレスチナ人は、パレスチナという国家を築くために死んでいるのです。彼らはイスラエルによる占領を阻止するために戦っているのです。私たちはそれを理解していません」
アヤロン氏は「ハマスを軍事的に掃討する」という軍の作戦については理解を示す一方、イスラエルによる占領は「同じ過ちを繰り返すことになる」と強調します。
元イスラエル情報機関トップ アヤロン氏
「もし私たちが彼らに『夢』を与えなければ、ハマスは何度も何度も生まれ変わることになるでしょう」
アヤロン氏のいうパレスチナ人の「夢」であるパレスチナ国家の樹立。それが実現することで、イスラエルの安全を確保できると話します。
元イスラエル情報機関トップ アヤロン氏
「(パレスチナに)失いかねないものを持たせることで、抑止力を生み出すことができます。『失うものは何もない』と考えた敵が起こしたことこそ、10月7日に私たちが目にしたものなのです」
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