義務教育を十分に受けられなかった人たちが通う三豊市の夜間中学。おととい、卒業後の進路を考えてもらおうと高校での交流会が開催されました。

多度津高校で行われた交流会には、高瀬中学校の夜間学級で学ぶ10代から50代までの生徒11人が参加しました。夜間学級を卒業した後の進路を決める参考になればと開かれたものです。

生徒らは定時制の機械科を見学し、タブレットで自分の名前をデザインしてレーザーで彫刻するキーホルダー製作を体験しました。

「印刷してない方を上にひっくり返して裏表、そうです。セットしてみてください」

5分ほどで彫刻が完成しました。

(20代の生徒)「かわいい」

「体験することがないから体験できたのはよかったと思う」

金属用のレーザーを使ってチャームを加工しキーホルダーに取り付けました。

(40代の生徒)「私は不器用なんだけれど、思ったより上手にできてうれしかったです」

授業で使う工作機械の説明を聞き、進学への期待に胸を膨らませる男性もいました。

(50代の生徒)「来たいという気持ちがちょっと湧いてきています。加工したものとか自分でも作ってみたい」

(三豊市立高瀬中学校 夜間学級 入江州白教諭)「先の進路のことをちょっとでも考えてもらいたい。いろんな方へ幅広く自分でも勉強してほしいし、私たちもそういう指導を提供したいと思っています」

高校の定時制で資格を取れば、それを活かした仕事にもつながります。学校開設2年目。夜間中学で学ぶ人たちの可能性を広げる取り組みが続いています。