雇用の促進に向けた取り組みです。障がいのある人が日頃、学校や職場で身に付けた技術を披露する大会が31日に青森市で開かれました。
この大会は障がいのある人に対する社会の理解と認識を深め、雇用の促進や障がい者の地位の向上を目的に2003年から毎年続いています。2023年は約60人が10種目の中から自分で選んだものに参加しました。
大会の様子
「おトイレどこにありますか?」
「おトイレは出口を出て左奥にございます」
「ありがとうございます」
このうち喫茶店での接客力や対応力を競う種目では参加者が店員の役を務め、客の質問にマニュアルどおりに答えられているか、テーブルの片付けが行き届いているかなどが審査されました。
県立八戸高等支援学校3年 畠山遥奈さん
「去年は全然声が出ていなかったりとか様子をうかがっていたりしていたので、去年よりはそれなりにできたのではないか」
県立八戸高等支援学校2年 浦田知弥さん
「人とかかわる仕事に就きたいと思っています。コミュニケーション力が身につくと思うのでそこが生かせていけたら」
民間企業に従業員の人数に応じて一定の割合で障がい者の雇用を義務付けた「法定雇用率」は県内の半数近い企業が達成しておらず、このうち約7割は1人も雇用していません。
青森障害者職業センター 米田暢子所長
「障がいのある方でも配慮があったりとか、工夫があることによっていろいろな戦力としても考えていただけることが広まればとてもいい」