イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザへの地上部隊による作戦を拡大させています。ネタニヤフ首相は先週末、イスラム組織ハマスとの戦闘が「第2段階に移った」と述べ、長期化する見通しを示しています。
ガザではきょうも空爆が続いています。南部で暮らす市民は…
住民
「神の慈悲を。誰もが停戦を望んでいます。物資も人命も失われ、何も残っていません。もうガザはありません」
イスラエル軍は29日、およそ24時間で450か所以上の軍事目標を空爆したと発表。ガザ保健当局によると、戦闘開始以降の死者は8000人を超えました。
イスラエルのネタニヤフ首相は前の日…
イスラエル ネタニヤフ首相
「ガザ地区内での戦争は長く困難なものになるだろう。これは2度目の独立戦争だ」
戦闘が「第2段階に移った」と発言。
イスラエル軍は地上部隊による作戦を拡大させていますが、「本格的な地上侵攻」は行われるのでしょうか。
パレスチナ自治区ガザでの地上部隊による作戦を「徐々に拡大させている」とするイスラエル軍。しかし、いまだ「本格的な地上侵攻」とは明言していません。
イスラエル軍報道官
「地上部隊による活動は複雑でリスクもある。軍の安全を守るため、陸・海・空から可能なすべての手段をとる」
軍の報道官は29日夜、指揮官を含むハマスの戦闘員数十人を殺害したと主張。
一方、ハマス側も、イスラエル軍の軍用車両を対戦車ミサイルで攻撃したとする映像を公開していて、地上での戦闘は激化しているものとみられます。
こうした中、400人以上の患者が治療を受けるガザ北部の病院に、イスラエル当局から退避警告があったと現地の支援団体が明らかにしました。
パレスチナ赤新月社 報道担当者
「患者の多くは集中治療を受けている。避難させれば彼らは死ぬことになる」
団体によると、病院にはおよそ1万4000人が退避しているということですが、周辺で空爆も続いているとしています。
人道状況が悪化し続ける中、食料や物資の不足もさらに深刻化しているとみられます。
ガザ南部では28日、支援物資などを保管していた倉庫などに数千人の住民が侵入し、物資を奪ったと国連機関が明らかにしました。国連機関は「治安が崩壊し始めている」と懸念を示しています。
戦闘が始まって3週間あまり。双方の死者はあわせて9400人以上にのぼっています。
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