中国の李克強前首相の死去を受け、中国各地では多くの人が追悼の献花を行っています。一方で、追悼が政府批判に発展しないよう警戒する動きも出ています。

中国東部・安徽省にある李克強前首相が幼少期を過ごしたとされる場所。27日に68歳で死去した李氏を追悼するため、大勢の人が献花に訪れています。

また、各地のゆかりがある場所でも献花が行われている様子がSNS上には投稿されています。

中国共産党の機関紙・人民日報は28日付の紙面で、李克強前首相の「訃告」を1面で伝えるなど国をあげての追悼が行われています。

一方、一部の企業や大学が「政治的な言論の発信を認めない」と通知を出したとの情報がSNS上には広がっています。

また、一部の動画やコメントに対しては閲覧制限が行われています。

中国政府としては、李氏の追悼をきっかけに大勢の人が集まり、政府批判などにつながることを警戒しているとみられます。