27日午後、富山市中心部で一時、最大1万3800戸が停電する大規模な停電が発生しました。当時、富山市内では天気が急変、強い雨が降り雷が鳴り響いていました。

富山駅に響いたアナウンス・・・「ただいま駅構内で停電が発生しております」午後2時半ごろ、停電のため、JR富山駅の構内は真っ暗に。富山地方鉄道の電鉄富山駅も真っ暗です。

駅構内で働く人:「真っ暗でしたね。パソコンも全部落ちてしまったんで、何もできなくて、お客さんと電話でお話している時だったんですよ、それも途中で切れちゃった」

富山駅前の複合商業施設「マルート」も停電し、予備の電灯だけが点いている状態になったということです。

また、市街地では…。

記者:「信号機がついていません。そのため、車がいつ出ればいいのか、困惑している様子です」
ドライバー:「どうやって行けばいいか…不安です」

富山駅近くの交差点では信号機が停止。ドライバーは車の切れ目を狙い道を渡るタイミングを図っていました。

北陸電力送配電によりますと、午後2時23分ごろ39分間、富山市中心部で、およそ1万3800戸が停電しました。現在は復旧しています。

停電が発生したのは、牛島変電所から電気を供給しているエリアで、原因は変電所の電気回路の設備の一部が故障したためでした。変電所では、当時、煙が確認され、消防が駆けつける事態に。その時間帯は、富山市内では強い雨が降り、雷が鳴っていました。

富山地方気象台によりますと、富山市では、午後1時56分から1時間で24.5ミリの降水量を確認。何らかの原因で雨雲が発達し局地的な強い雨が観測されていました。

北陸電力送配電は、停電を引き起こした設備故障の原因について、落雷の可能性も含めて調べています。